乳房が張って痛い、熱っぽい——そんなとき、「どこに行けばいいの?」と迷う方はとても多いです。産婦人科・母乳外来・助産院には、それぞれ得意な役割があります。ここでは乳腺炎の受診先の選び方を、産後のからだと気持ちに寄り添いながら、医師監修でやさしくまとめます。
本ページは一般的な情報提供を目的としたものです。対応できる内容・時間帯・費用は施設によって異なります。受診の前には、必ず各施設へお電話で確認することをおすすめします。
まず知っておきたい3つの受診先
乳腺炎の相談先は、大きく分けて次の3つです。症状の重さや「今いちばん困っていること」によって、選ぶ場所が変わってきます。
産婦人科・産科
- 発熱をともなう・強い痛みがある・改善しないときの受診先です。
- 医師の診察を受けられ、必要に応じて薬の処方や処置が行われることがあります。
- 膿がたまっているおそれがあるときも、まず相談したい場所とされています。
母乳外来
- 助産師などが授乳の続け方やうっ滞のケアを中心に相談にのってくれます。
- 病院・クリニックに併設されていることが多く、医療的な連携がとりやすいのが特徴です。
- 「授乳がうまくいかない」「しこりが気になる」といった段階での相談に向いています。
助産院
- 母乳ケア・授乳相談を専門に行う施設で、ていねいなおっぱいのケアを受けられます。
- 対応できる範囲は施設ごとに異なり、発熱時や薬が必要なときは医療機関の受診をすすめられることがあります。
- まずはお電話で「今の症状でみてもらえるか」を確認しておくと安心です。
どんなときに、どこへ?
目安として、次のように考えると選びやすくなります。ただし迷ったときは、無理をせず早めに相談してください。
- 張り・軽いしこり・授乳の悩みが中心 → 母乳外来・助産院で母乳ケアや相談を
- 発熱・強い痛み・赤みが広がる・改善しない → 産婦人科・産科で診察を
- どちらか判断に迷う → まずは電話で症状を伝え、案内してもらう
🚨 早めに医療機関へ相談したいサイン
- 38.5℃以上の発熱・悪寒・関節痛などの全身症状がある
- 乳房の強い赤み・腫れ・激しい痛みがある
- セルフケアをしても24時間たっても改善しない
- 膿や血が混じる/しこりがどんどん大きくなる
当てはまるときは我慢せず、産婦人科・産科へご相談ください。夜間や休日で迷うときは、地域の救急相談窓口(#7119 など)も活用できます。
母乳外来と助産院は何がちがう?
どちらも母乳ケアに詳しい点は共通していますが、医療との近さに違いがあります。母乳外来は病院やクリニックに併設されていることが多く、発熱や薬が必要なときにも院内で医師につなぎやすいとされています。一方、助産院は母乳ケアそのものに時間をかけてくれる施設が多く、じっくり相談したいときに向いています。「発熱があるかどうか」を一つの目安にすると選びやすくなります。
受診の前に、電話で確認しておきたいこと
いざ受診しようとしても、その日・その時間にみてもらえるとは限りません。二度手間を防ぐためにも、電話で次の点を確認しておくとスムーズです。
- 今の症状(発熱の有無など)で、当日みてもらえるか
- 診察・ケアにかかる費用のめやす、支払い方法
- 持ち物(母子健康手帳・健康保険証・お薬手帳など)
- 赤ちゃんを一緒に連れて行ってよいか
電話で何を伝えればよいか迷うときは、電話する前に伝えること(チェックリスト)も参考にしてください。
「当院で出産した方の外来」に注意
産婦人科や母乳外来の中には、自院で出産した方を対象としているところがあります。里帰り出産や引っ越しなどで、出産した施設と今のお住まいが離れている場合は、はじめての施設だと受診の条件が異なることがあります。「他院で出産したが受診できるか」も、電話で一緒に確認しておくと安心です。